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2008.06.21

忘れそうだった ~その8 27~

いよいよ、この自画自賛回顧シリーズも最終回。忘れないうちに書こうと思いつつ、現在に至る。
つーか、不定期更新もいいところだなぁ。有象無象の死角で細細とやってます。

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●作品解説Ⅴ
タイトル:
 「27」 前編・中編・後編 の三部作。普通に「にじゅうなな」と読んで。
 1年に2度しか発行しない部誌で3分割ってどうなのよ、とツッコミ多発。ええ、難産でしたとも…。

タイトル由来:
 午前3時=27時、そこから前編がスタートします。それからまあ、色々と…(ごにょごにょ)。

執筆時期:
 2000年秋~2001年12月

概要:
 一応、立木史上、一番長いお話ということで、一番思い入れのあるシロモノ。
 書き始めた時のコンセプトとして、とにかく、「男装した女の子」を題材にファンタジーでなく成立させてやろう、という思惑があった。

メインキャラクター:
 安達洋一郎
  主人公。一人称はこの人の固定。勿論、性格とかは僕を投影したまんま。17歳、高2。
 サンジ
  夜中の3時に出会った、謎のやんちゃ少年(?)。15歳、中3。ちなみに、僕は「ワンピース」は未読です。
 浅木佐敏
  洋一郎のクラスメイト。なんでもソツなくこなす万能屋さん。
 安達知佳
  洋一郎の妹。兄の致命的な弱みを握り、ことあるごとにそれを振りかざす。佐敏にヒトメボレした後、付き合うようになる。15歳。

テーマなど:
 ・前述の「男装した女の子」、これが現代社会の中で成立するとすれば、それはどういうシュエーションか? に挑んでみた。
 ・その延長で、「今までいい奴だと思ってた男友達が実は女だった、そしたらそこに友情は芽生え続けるのか?」という風呂敷を広げたつもりだった。

あらすじ:
 真夜中の電話ボックス。そこで出会った少年"サンジ"との心のふれあいを描いたハートウォーミングストーリー。...ではもちろんなくて、彼のとった数々の突飛な言動には、実は一貫したある意図があった。その真意とは? そしてサンジの正体とは?

影響を受けたモノ:
 特にない。が、読み返してみると、節々にそのとき好んで読んでいた本の影響なんかが透けて見えて、ちょっと痛い。
 あと、似奈のモチーフは、「夜明けまで1マイル(村山由佳)」の浅葱。

ミドコロ、解説など:
 ・前編はひたすら洋一郎×サンジのタイマントーキング。日頃から、「ボーイ・ミーツ・ガールがエンタメの本質」とうそぶく立木さんの書いたお話に、登場人物が男しかいないだなんてそんなことあるはずがなく、文芸研の皆様の間には「サンジ=女」が定説と化してしまった。あっさり看破。分割した弊害というかなんというか。

 ・「今までいい奴だと思ってた男友達が実は女だった、そしたらそこに友情は芽生え続けるのか?」
だなんて、こんなオーギョーな風呂敷を僕がうまくたためるわけがなかった。今回、洋一郎の置かれた状況は、
 ○女の子が自分のことを好きだと言っている
 ○その女の子は結構かわいらしい
 ○自分は、異性には人並みに興味はあるが、免疫は皆無
という、さして奇をてらったものではない。拒みきれないからといって、誰が彼を責められようか!(こらこら)
というわけで結論は、きっかけはどうであれ、「男女の関係なんてそんなもんだろう」。
あれれ、それでいいのか、俺…。

・似奈の言う「清算」とは、ズバリ、「恋敵(つまり知佳)と仲良しになること」。恋敵が恋敵のままだったら、それは自分が失恋し続けていることに他ならないわけで。ただ、これは読んでくれた人の誰もにわかってもらえなかった。書き込み方が大分ヘタクソだったなあ、と反省。そういう下心をもって知佳に近づいたから、似奈は自分のことを「悪女」と半ば揶揄ってるわけである。

・続編(というか外伝)の「37」では、佐敏の人となりとか、似奈のやんちゃっぷりとか、知佳のあいかわらずの暴君っぷりだとかを書く予定(だった)。

文芸研究会発行 清流第9・10・11号所収
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