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2007.04.14

感動のラストステージ!

中学時代、校庭の脇には、とあるスローガンのような看板が掲げられていた。
「燃え尽きろ! 山南球児」(うろ覚え)

これに対して、当時の理科担当教諭のコデラは、しかめっつらにて曰く、
「燃え尽きるということは、灰になるということだ。燃え尽きてはいけない。」
と、生徒が誰一人ついてきそうもないいつもどおりの口調で語っていたことを覚えている。そしてこうも言った。
「あれは言葉を遊んでいる。言葉で遊ぶのは結構だが、言葉を遊んではいけない」
ますます口調を気難しくして、コデラは言うのだった。
『おいおいたった今言葉を遊んだのはあんたじゃないのか』と、僕を含む15歳のコドモ達はつっこまずにいられなかったに違いない。

そして、現代。
コデラが宇宙戦艦なら間違いなく波動砲をぶっ放すであろう言葉遊びが、彼の去った十数年後の同校に現れたのであった。

Laststage

感動のラストステージ ~輝く汗・あきらめない~

撮影は2006年の8月だ。
タイミンク゛的に考えると、体育祭のスローガンかなんかだろうか?
これはもう「先行者」バリにツッコミどころ満載で、コデラでなくてもどこから赤ペン入れるべきか悩んでしまう。

ラストステージってなんだ? いつの間にやら、体育祭は3年生オンリーでやる行事になったのか?
輝く汗って、なんだ? 輝く汗を諦めたくない、と深読みすればいいのか?
うん、それ汗を美化しすぎ。なんか背景に薔薇とか菖蒲とか咲き乱れる、人間のオス同士の交尾が真っ先に思い浮かんでしまうだろうが! PTA公認で「801祭」を開催します。て、どんな最先端公立中学なんだよ! どんだけ女子がイニシアチブとってんだ。



とまあ、大人ヅラして叩きまくってはみたものの、その方向性はなんとなくわからなくはない。ダメではあるが、彼らの人間性が出てるとも言える。カッコつけたかった、奇をてらいたかった、斜め上の方角を目指してみたかった。そうだろう。そうだろうとも。判るよ、うん。ダメなのは変わりないけど。『一生懸命がんばります』じゃダサいもんねえ。若さってそーゆーもんだろうよ。うん。


中学で体育祭をやるといったって、おそらく生徒の主体性なんてないだろう。主導するのはどう考えたって教師が大半だ。これとこれをこういう風にこの方法でこの手順でやる。そういう下敷きを提供するのは先生だろう。
生徒側が考えることなんてほとんどありはしない。勿論、今の中学校の現場を実際に見たわけじゃないが、僕らの時代とさして大差はあるまい。母校がリベラル化しましたなんて古今聞いたことない。

そういう場面でスローガンとかキャッチコピーを決めるのであれば、ある程度目的意識みたいな「テーマ」を念頭に置いてそれに従わないと、ただなんとなくそれっぽい言葉を繋げてしっくりくるものを作ってみました、というデキにしかならないだろう。何も考えないのだから、戦時的な精神論くらいか唱えられるものがない。

というわけで。
残念ながら、せっかくの「感動のラストステージ」は「一生懸命頑張る!」と同義でしかない。
まあそれはそれで悪くはない。頑張ることはいいことです。


ああ、小寺先生、今の山中にはカラッポの言葉遊びをする生徒を教え諭す教師なんていないみたいです…。

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