忘れそうだった ~その7 Windy Bell~
この記事を書くために最近読み返してみたんだけど、実はけっこうよくできてるのかもしれないと自賛気味ににやにやしてたのがコチラ。
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●作品解説Ⅳ
タイトル:
「Windy Bell」
タイトル由来:
邦題にすると、「風鳴りの鈴」。
前作のタイトルが日本語だったので、次はヨコモジにしてみた。その流れで、次のタイトルは数字になるわけで…。
「風鈴?」とか「ピーターパンの妖精?」とか言われましたけど、違います。
執筆時期:
1999年~2000年頃(初稿は大学にはいる前かもしれん)
概要:
F君とは、
「たまに執筆活動の話をしてると意気投合して創作意欲を燃やし、その後いつのまにか鎮火する」
…というサイクルを何度か繰り返してきたけれど、これはその中で生まれた一編。
企画原案をF君、執筆を僕が担当するというスタイルを試み、この時は壮大なSFロボロマンになる予定だった。
多くの設定資料などが用意されていたのだが、僕がその企画の持つエヴァ臭を消化しきれず、結局活字になったのは「本編」1作、「番外編」1作だけであった。そこにはロボとかSFとかの欠片ひとつも見当たらない…。
WindyBell は本編の登場人物の過去を描いたこの「番外編」を清流用に改稿したものにあたる。
メインキャラクター:
駿河夏綺 引込思案の虚弱体質のメガネっ娘。陰は薄めで「まだ」何のとり得もない。
上野秀高 ある意味、コドモとオトナ両方の世界の悟りを開いてしまったような秀才。
長門灯 ヘンテコ発明家。話すとき、わざわざ不自然な英語を発話に取り入れる珍癖を持つ。
讃岐恵梨 長身長髪、面倒見と気風のいいアネゴ肌。
日向隆史 夏綺とはいとこで幼馴染。一年前に引越・転校していなくなってしまった。
(※作中ではみんな12歳。)
テーマ:
僕の頭にあったのは、そのときのマイブームだったワードから「追憶の副作用」。
一途に想いを馳せ続けるっていいことばっかりじゃないんだよね、といったノリの僕なりの感傷を偉そうに込めたつもり。
もちろんそこにはSF要素が皆無であればロボの出番も皆無である。
あらすじ:
秀高達4人が小学校の卒業式を翌日に控えたある春の日、夏綺が学校を突然欠席する。
様子を見るために、他3人が夏綺宅を訪ねると、そこでは可愛がっていた飼い猫「トーダイ」の亡骸を抱いてうずくまる夏綺の姿があった…。
影響を受けたモノ:
よく覚えていない。
しいてあげるなら、本編と「イゴンのすすめ」。
ミドコロ、解説など:
・とても読みにくいのは、夏綺以外の登場人物がみんな揃って変人すぎるせい。少なくとも小学生にはとても見えない。それは改稿してる間も分かってたのだけれど、「SFみたいなものだから」という理由でウヤムヤにしていた。本編では高校生になった彼らが描かれているのだが、そのキャラクターをそのまま12歳という設定にしてストーリーを作ったためこうなってしまった。まあこれはこれでありかな、とも思ったり。(ないだろ、おい)
・タイトルにもあるように「鈴」の扱いをキーにしている。隆史と離れ離れになったこの一年間、隆史から譲り受けた猫のトーダイを彼に重ね合わせて大事に思い続けてきたけれど…、というエピソードは我ながら綺麗にハマったのではないかと思ってみたり。特に、夏綺が立ち直ろうとする場面はよくがんばって捻り出したと思う。今書けといわれてももう書けんくらいに。いやはや、ホントに、どうやってこんなん考えたんだ、立木。
その他、立ち直った後のいきいきとした夏綺が加わった4人がテンポよくすすめる会話シーンは僕の腕の見せ所…、と勝手に思っていた。
・そしてラストの恵梨+灯のシーン。ある意味お約束の展開でやんわり落とす。
小学時代の色恋沙汰ってセピアだなぁと、読みながら少しブルーが入っちまった。
・輪の中にいることと、輪の一部でいることは、きっと大きな違い。
文芸研究会発行 清流第8号所収
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